70年代風750RS Z2のバージョン2を作ります
さらなる技術の向上を目指し、また「ジゴロ次五郎の石川九州男ゼッツー」をベースに、もう一回70年代風750RS Z2を作ります。
ゼッツーは作ってて楽しい。色々なプラモデルをやるのも良かったけど、やっぱり作ってて楽しいのをやりたい。今回は前回の反省点を交え、完成度を高めつつ、もうちょっと色々なことに挑戦してみようと思います。
インセクトピン(虫ピン)を使ったディティールアップなどもやってみる予定です。
エンジンのボルト、シートのパイピングライン追加加工
さっそくエンジンのボルトを、インセクトピンを使ったディティールアップをやってみようと思います。
どんな感じになるか比較してみました。上が有頭0号(頭径0.60mm)、下が有頭00号(頭径0.50mm)。
既存のポッコリした部分をカッターで落とし、ピンバイスで0.4mmの穴を開けました。上の0号の方がイイ感じです。
フランジのボルト部分も、インセクトピンを使ってみようと思います。
400番のヤスリを二つ折にして、ヤスリました。こんな感じでいいのかな。さて、塗った時どうなるか・・・・。
シートは、プラストラクトの丸棒0.5mmを使って、パイピングラインを追加加工しました。
1/12の写真があるので、合わせてみたら0.5mmがピッタリでした。この細さだったら、折れずにけっこう柔軟に曲がってくれます。やり方としては、瞬間接着剤で順々に付けていくって感じです。あとは、ヤスリで面を整えれば大丈夫そうですね。
フロントフォークやタンクなどなど
フロントフォークも、キャリパーの所にインセクトピンを使うので、穴を開けました。
エンジンボルトをインセクトピン加工、マスキングゾル改
エンジン周りのボルトはほぼ全部インセクトピン(有頭0号)に差し替えました。
既存のボルト部と比較。左が今回のインセクトピンを使ったエンジン、右が前回の通常のエンジンです。エンジンカバーのボルトも全部インセクトピン(有頭0号)にし、薄くしたフィンも塗りました。
インセクトピンの詳細については、本ブログで記事にしています。
ハヤシキャストも、マスキングゾル改でマスキング中です。マスキングゾル改を初めて使ってみました。
エメラルドグリーンで綺麗だな。これできちんと塗りわけれれば、スミ入れもできるな。さて、どうなるか・・・。
ハヤシキャスト完成
ハヤシキャスト完成。ゴールド部分は、Mr.カラースーパーメタリックのスーパーゴールドです。
塗り分け、ちょっと恐かったんだけど、下のメッキシルバーも剥がれることなく、マスキングゾル改は綺麗に剥がれてくれました。あとは念願のスミ入れだ。
インセクトピンだと普通すぎてつまらなかったので、テッカテカのCloverのシルクピンを使いました。かなりイイ感じです。
今まではセミグロスブラックを使ってたんだけど、今回はつや消しブラックにしてみました。追加したパイピングラインもあって、けっこうイイ感じに仕上がりました。
エンジン、フレーム組み上げ、リアサスは赤コニー
チェーンはゴールドにしました。すっげーカッケーなー。カラーはハヤシキャストと同じ、Mr.カラースーパーメタリックのスーパーゴールドです。
前回の、Z1000系のリアサスと基本的には同じなんだけど、細い芯は、1mmのアルミ丸棒にし、太い芯は上下に別れてるので、その部分も再現してあります。自作リアサス製作の応用編ってところですね。
外装塗装完了。ヨシムラ手曲げ用耐熱ステッカー
下地、ヒケの処理→サフ→スーパーブラック×2→光沢トップコート→デカール→光沢トップコート×3です。今回はかなり頑丈にやりました。ただ、まだ仕上げの磨きはしません。
塗装後に乾いたと思って、研ぎ出し、磨きをしてたら指紋が付いちゃった、なんてことありませんか?それは表面は乾いているんだけど、中がまだ乾いてないんですね。乾いてないってことは、まだ柔らかいんですよ、塗装面が。ちょっと触ったくらいじゃ判らないですけどね。
前回のゼッツーはそうでもなかったんですが、私も、Z1-RやZ750FXの時はベタベタと指紋が付いていました。乾いてるのになんでかなぁ、なんて思ってました。
塗装から磨きは、間を空ければ空けるほど良いです。2~3日じゃまだまだ、1週間は置いちゃいましょう。完璧に乾くまでは2週間くらい掛かるんじゃないでしょうかね。言いすぎかな。
完全に乾くと、指でギューッとやっても指紋が付かないんですよ。私はまだ信じられませんけど。ま、とにかく、今回のこのゼッツーはしっかりとやってるので、これから1週間ドライブースの中でジッと置いておきます。
仕上げの予定としては、タミヤ細目コンパウンド→ハセガワセラミックコンパウンド→タミヤモデリングワックスと、やってみようと思ってます。初めてセラミックコンパウンドなるものを使うんですが、いったいどんな感じになるんだろう・・・。
いつもはセミグロスブラックを使っていたのですが、今回は光沢のブラックを使いました。実は、ミラクルデカールを使って、300kmスケールの6時発進ホワイトメーターを自作したんです。
ただ、結論から言って、ミラクルデカールは使いモンになりませんでした。いや、使えるんですが、キット付属のデカールみたいに綺麗にやろうとすると条件が限られます。
インクジェットプリンタを使う性質上、下地の影響を思いっきり受けてしまうんです。真っ白な下地ならクリアで問題ないと思いますが、今回みたく下地が真っ黒の場合、貼っても真っ黒なままで、何も見えなくなります。
そこで、ホワイトのを使おうとするのですが、印字した部分で切り抜くと水に付けたとき、インクがドローと外に流れでます。印字部分で切り抜いてはいけないので、ミラクルデカールの下地となってる、ホワイトの部分で切り抜かないといけません。ということは、ホワイトを使う場合は必ず白い部分が淵に残ります。
前回のBEETタンクエンブレムも、ミラクルデカールでいったん製作したのですが、下地がスーパーブラックの為、上記の理由から使えず、タトゥーシールでやりました。
今回のホワイトメーターは、白いので問題なさそうでしたが、メーターの印字が細かすぎてクリアーでコーティングしたら、滲んで色が変色してしまいました。
ということで、下地が白で無い限りミラクルデカールは使えない、という結論になりました。
おまけですが、Z1-Rに乗ってた時、メーターはこんなことをしてました。500kmスケール、30,000回転タコ、6時発進ホワイトメーターにホワイトインジケーター。
Z1-Rって、ハンドルを高くしようとするとビキニカウルにぶつかります。このビキニカウル、ハンドル周りと一体になっていまして、簡単にビキニカウルをずらす事は出来ません。
汎用のビキニカウルみたくポンッと付いてるわけではなく、ずらす為には一式を改造する必要があります。その為、Z2用のメーターを流用した時、リビルドを兼ねてネタ的な感じでやりました。
ま、バカバカしいのは判っていますが、そのバカバカしさが以外に好評でした。カラクリとしては、実測の倍針が動くんです。要するに実測は250kmメーター、15,000回転タコってことです。
私が世話になってたZ屋に、ある有名暴○団系列の親分さんがお客さんでいまして、スーパーフルチューンのZ2に乗っていました。
300kmスケールの透過式ホワイトメーターなんですが、メーター内にその有名な代紋が埋め込まれており、昼間は見えないんですが、夜になるとその代紋が浮かび上がるという仕様になっていました。メーター屋も神経使っただろうなぁ。
マフラーも完成です。ステッカーはヨシムラの手曲げ用耐熱ステッカー。パチモンではなく、本物を忠実に再現自作しました。ステー部は、シルクピンを使うので穴を開けてあります。
YBシボリハンドル、ハンドルポストインセクトピン加工
ハンドルポストのボルト部分もインセクトピン使っちゃいました。キラキラしたシルクピンでやりたかったんだけど、オーバースケールになってしまうので、インセクトピンの5号を使いました。
ケーブル類を黒針金、外装鏡面仕上げビッカビカ
いつもの通り、フロントのケーブル類は黒いカラー針金を使いました。
1週間置いたおかげで、指紋も付くことなく完璧な鏡面仕上げになりました。仕上げ方法は予定していた通り、タミヤコンパウンド細目→ハセガワセラミックコンパウンド→タミヤモデリングワックスの順です。
セラミックコンパウンドの時点でかなりビカビカになったんですが、タミヤの仕上げ目もこんな感じだったかな。3台同時はめちゃくちゃ楽しいけど、どれがどのパーツか混乱します。
70年代風750RS Z2完成
70年代風750RS Z2が完成しました。ハンドルポストのインセクトピンは、正直かなりイイ感じです。これはマジおすすめできます。
やっぱゼッツーはブラックだなぁ。ゼッツーは本当に楽しい。模型は楽しく作るのが一番。
この記事は、2008年1月29日に書かれたものです。FC2の旧ブログからの引っ越しに伴い、加筆、修正しました。